抛球(ほうきゅう)という意念(こころ)の使い方の訓練があります。体を動かし、全身の気や血の流れを盛んにします。そして、心を集中させ、心のはたらきを強くします。
抛球は、文字通り、ボールを抛り投げることですが、実際に抛り投げるのではなく、観想で、抛り投げます。
両手にバスケットボール位の白いボールを持ったと想像します。そのボールを実際に手に持った感覚を実感するまで観想します。
その観想したボールを、遠く離れた大きな山に目がけて、ボールを大きく両手で放り投げます。ボールは、空高く白い曲線を描いて飛んでいきます。目標の山に到着したボールは、ゆるやかな曲線を描いて、もとに戻ってきます。それを実際に両手を出して受け止めます。
吐く息とともにボールは飛んでいき、吸う息とともにボールは返ってきます。
これを十数回、繰り返します。
これも、呼吸運動によるジョイフル瞑想のひとつで、いろいろなバリエーションで楽しむことができると思います。
念(集中力)を鍛えると同時に、気分爽快にしていきます。