2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

〝青雲の志〟

伊勢市の尾崎咢堂記念館を訪ねたことがあります。 そこで、1枚の写真に目がとまりました。尾崎翁64歳ごろの写真と思われます。 1922年(大正11年)、芝公園での演説 音響設備のなかった時代、たくさんの群衆の集まる中、演説が聞こえたんだろうか、と思いま…

〝良寛の自戒三十條〟

人を説得するには、言葉は必要か、ということを考えたいと思います。 良寛さんのところへ、実家から手紙が届いた。良寛さんの甥にあたる青年が、近ごろ遊びをおぼえて、親の意見もきかず、ほとほと手にあまるので、良寛さまからきついご意見をしていただきた…

〝魅力を持つ〟

人を、自分の思いのままに動いてもらうにはどうしたらいいでしょうか。 自分に都合よく、人に喜んで協力してもらうことはできるのでしょうか。 先日、某宗の布教師連盟のかたがたが、青山のメディテーション・センター*1を参観したいということで、多数おい…

〝獅子の児ならばよじのぼれ〟

10月15日の阿含宗開祖涅槃会に向けて、謹しみ敬い、ご教示を書き写し奉ります。 君が、超人—超能力者を目指そうというのであれば、私は語ろう。 いみじくも、ツァラトゥストラが語ったごとく、超人とはおのれを超えてゆくものである。他を超えてゆくのであれ…

なにものにもとらわれず、自由にのびのびと瞑想するには

かつて、阿含宗開祖桐山靖雄管長が短波放送で講義したときの内容です。 瞑想の心構え 瞑想の修行に当たって、最も大切な心構えについて述べてみましょう。 一口に言うと、「瞑想の妨げになるようなことは避け、修行の助けになるようなことをする」ことが大切…

般若心経の教え

般若心経の説く眼目は「智慧の行」だと理解しております。 「空」の教えを「欲望に執着するな。とらわれるな。」というだけですと、片手落ちで、やはり執着しなければ、何事も成就できないのではないでしょうか。 達磨大師のような「面壁九年」の坐禅に至っ…

二十一日間の感想

8月28日から21日間、なんとか曲りなりに如意輪法を行うことができ、自分の願望もそれなりに、かないました。 とても良い感触を掴んでいます。 気づきもあります。 本当は、ブログ更新も、毎日、一緒にするつもりでしたが、三日坊主に終わってしまいました。 …

ものの道理

如意輪観音さまの右の第三の手は、念珠を持つ、畜生界の衆生を救う手だとされています。 畜生界の根本煩悩は、『癡』です。それを断つ実践が、智慧行で、念珠を持つ手は、それを示しています。 『癡』は、ものの道理のわからない心の作用だといわれています…

情に棹させば流される

もう23年前のテレビドラマになりますが、中園みほ脚本の『やまとなでしこ』の中で、こんなシーンがあります。 主人公の桜子(松嶋菜々子)が、東十条(東幹久)との挙式の途中、『とんずら』して欧介(堤真一)の前に現れ、告白する••• 桜子「お金には変えら…

自信と慢心は紙一重

如意輪観音さまへの願掛けは、順調に九日目を迎えました。 願掛けは、壇上の仏画に描かれた如意輪観音さまと、自分の心の中でイメージした如意輪観音さま、そして、「仏界」という異次元の高い世界におられる如意輪観音さま、この三つをひとつにして拝むとい…