2023-01-01から1年間の記事一覧

大晦日

今日は、2023年の最後の夜です。 阿含宗総本山の凖胝尊の鐘楼堂で、除夜の鐘を打ち、凖胝尊の音色で百八煩悩を除去して、清浄な新春を迎えたいと思います。 皆さまの除災招福を祈ります。

施す勇気

〝仏法にかなった方法で財利を得たならば、悪業の報いを負わなく、心は安穏になり、心に喜びが生じ、自他ともに利益を得る。このように在家の仏教徒は施しによって福を増すことが多い。〟 《如法に財利を得、負はずして安穏を得、施与して歓喜を得、二俱に皆…

神仏への約束を立てる

ライザップの瀬戸社長は、初詣を毎年、同じ神社に欠かさずお参りして、神頼みはせず、こういう未来をつくりたいから、今年はこういう行動をしますので、神さま、私が嘘つきになるかどうか見ていてくださいと、神さまに誓うのだそうです。 神様と約束した行動…

小楽と大楽

自分が存在することによって自分の周囲の人が少しでもよくなるように、少しでも幸福になるように、と思う心が、慈心とされています。 夫は、夫として自分の存在が少しでも妻の幸福になるように、妻は妻として自分の存在が夫の幸福に役立つように、親は子の幸…

ローソクの火が消える、というサイン

昨夜、自宅の祭壇で勤行をしていると、向かって左のローソクの火が消えました。他の三つのローソクの火は、煌々と灯っています。 何かのメッセージでしょうか。 ただ単に、ローソクの芯が短くなって、溶けだした蝋の中に芯がうずもれて消えたただけの現象だ…

暑くはない、とつぶやく

今シーズン、最も寒い日でした。急に冷え込みましたので、とても寒く感じます。 こういうとき、ついつい「寒い、寒い」とつぶやきがちです。そのつぶやきを心中で「暑くはない」と言い換えて、少しでも寒さ、冷たさをしのぐようにできないか、と思いました。…

サインをのがさない

今朝、5時前に、ふと目が覚めましたが、睡眠時間をもっと取らなければいけない、という観念に囚われ、二度寝し、こうしてブログを投稿しています。特に日常生活に支障をきたしているわけではありませんが、どこか後ろめたい気持ちがあります。 朝5時に起き…

S・ニルヴァーナを目指すカリキュラム

仏陀釈尊の成仏法・七科三十七道品に基いた、セミ(凖)・ニルヴァーナのカリキュラムがあります。ニルヴァーナに到達する前段階の状態で、人間の持つ理想的な心身を獲得していくものです。 【ステップ1】リカバリーの基礎訓練 「努力できない人がいる。本…

護摩ー深層意識を開発する引きがね

経済学者の成田悠輔さんが『大切にしている10のこと』の中で、「ボーッと火を眺めて頭と心のスイッチを切る」ということを打ち明けています。 週刊文春は嫌いでも、月刊文藝春秋は嫌いにならないでください pic.twitter.com/vyoejT8CcV — 成田 悠輔 (@nari…

心の響き

空虚なコトバでなく、ほんとうに心の底から通い合う言葉で表現するにはどうすれば得られるのか、私は求めていきます。 それは、きっと全身全霊で振動し発せられた言葉で、人々の良心に共鳴するようなものではないだろうか、と考えます。言い換えるなら、神仏…

声と心

『文藝春秋』2024年1月号の特集記事「私が大切にしている10のこと」を読んで、興味を引いたところがあります。 山根基世アナウンサーの言葉です。 ナレーションは全身でする アナウンサーは体が資本です。ナレーション、朗読は全身運動です。 「映像…

❝私が大切にしている10のこと❞

『文藝春秋』に、「私が大切にしている10のこと」という特集記事が掲載されていました。長く活躍を続ける人は、密かに心がけていることがあるはずだ、という編集企画で、各界第一線で活躍されている18人の打ち明け話を紹介しています。 文藝春秋2024年1…

抱身(ほうしん)

座って観想ばかりするのではなく、心の働きを強くしながら体も動かす訓練があります。 前回は、観想で、ボールを放り投げるという意念のトレーニングを紹介しました。 今回は、抱身(ほうしん)です。三円式ともいいます。 自然体に立ち、足、腕、掌で三つの…

抛球(ほうきゅう)

抛球(ほうきゅう)という意念(こころ)の使い方の訓練があります。体を動かし、全身の気や血の流れを盛んにします。そして、心を集中させ、心のはたらきを強くします。 抛球は、文字通り、ボールを抛り投げることですが、実際に抛り投げるのではなく、観想…

〝五度の角度で、およそ五センチメートル〟

ジョイフル瞑想法は、脳の中にモルヒネに似た物質を分泌させ、喜びに満ちた至福の境地に入って、より高度な満足感(理想)を求めて進む修行です。 一流のアスリートたちが、厳しく辛いトレーニングを重ねられるのは、自己刺激によって知らず知らずにモルヒネ…

欲界定

マツジマ・ニカーヤ(中阿含経)に、ゴータマ・ブッダ自身によって語られた瞑想体験の記述があります。 わたし(釈尊)は、つねに努力精進し、その想いは確立してすこしもみだれず、体は安楽で動揺せず、心は禅定に入って静かである。そのわたしがあるとき、…

ジョイフル瞑想

眉間のアジナーチャクラに集中していく瞑想をします。 無念無想でご真言をお唱えします。 「意念」によって、アジナ―チャクラの脳下垂体前葉を刺激して、脳内ホルモンの エンドルフィンを分泌させようというものです。 理念、理想、ユメという内なる衝動を駆…

挑戦する精神

人生は、挑戦です。挑戦する精神を忘れたならば、その人はもうおしまいです。私も今まで挑戦しつづけてきた。因縁解脱と仏教というものに対して挑戦しつづけてきた。その間、随分、苦しい思い、辛い思いもしたけれども、そういう思いをすると同時に、なお一…

自得

大東流合気武術の佐川幸義師範の語録を記した『透明な力』(木村達雄著)を読みました。 自得について 人に言われたからと、そのまま大きな影響を受けるようでは駄目だ。自分の考えというものをもっていなければいけない。自分の頭で良し悪しを判断しなければ…

プラスのイメージを持て

瞑想に入るときの一番、大切な心構えは、反建設的な感情を絶対に持ち込んではならない、と指導されます。 反建設的な感情とは、悲観的な考えや、消極的な考え方、敗北的な考え方、また、ひとに対する憎しみ、怒り、批判などから生ずる感情です。 これらは、…

笑顔を施す

イエズス会の創立者、イグナチオ・ロヨラが語った言葉として興味深い一節を読みました。 美徳を愛するイグナチオは摂生を重んじながらも食欲と直接関係のある体力に対して積極的な価値評価を下した。一般に修道士がいったとして伝わっている「笑ってふとれ」…

運がよくなる言葉の力

思いやりと、心配りのある言葉。それが良い運をつくる。 密教では、三密ということを言いますね。 身、口、意の三密。 体の秘密、言葉の秘密、心の秘密。 秘密というのは、内緒にするという秘密じゃないんです。理屈ではわからない秘密の力という意味です。…

縁によって変わる

現在の自分の心や生活の仕方を変えれば、未来の自分のあり方も自ずと変わっていく。 この世にあるすべてのものは「空」で、これといって決定づけられた本体を持たないのです。その時の条件(縁)によって、どのようにも変化します。したがって、私たちの苦し…

「願掛け石」

京都山科・北花山の土地購入にあたり、開祖は非常に逡巡されつつも、十中、十まで、土地購入を取りやめることにハラを決められました。開祖は、そのときの心境を碁、将棋にたとえられて「投げ場のかたちをつくるため」に、昭和52年の暮れ、現地視察へ赴かれ…

『かつて仏の住せられ給うたところの地』

京都東山連峰のほぼ中央に『花山』と呼ばれる山がそびえたっています。そこに阿含宗総本山が建立されています。 私は、何度か、お山まで電動自転車のサイクリングをしたことがありますが、いつも写真の祠のあたりで、ちょうどバッテリーが切れます。毎回、必…

六度の行(六波羅蜜)と七科三十七道品(三十七菩提分法)

中村元博士編集の図説仏教語大辞典をめくっておりましたら、たまたま偶然、721頁に「六波羅蜜と三十七菩提分法の対照」図が目に入りました。どういう根拠で、こういう図が成り立つのか、説明はありませんでしたが、私にとっては非常に興味深い図でしたので、…

虹の瑞相

本日、阿含宗の能登大柴燈護摩供を道場のネット中継でお参りいたしました。 修法地の須須神社は、珠洲市観光サイトによりますと、日本海側一帯の守護神の神社とのことで、日本海鎮護、アジア安穏を祈る場所としては、とてもふさわしいところでした。 神社か…

阿弥陀如来、能登半島へ

〝法蔵菩薩〟 『大無量寿経』に登場する釈尊は、阿弥陀如来について、およそ次のように説法しています。 「はるか昔、世自在王仏という仏がおられた。一人の国王が、仏の説法を聞き、国を捨て、王位を棄てて、世自在王仏の弟子となった。名を法蔵(ほうぞう…

平和を祈る

先日、阿含宗総本殿で行われた開祖法恩感謝涅槃会にお参りしました。 本山境内地には、阿含宗エルサレム平和友好広場があり、そこには、イスラエルから寄贈された「エルサレムの獅子」像が安置されています。 表示版には次のお言葉が記されています。 『本年…

六度の行

六度の行とは、布施行、持戒行、忍辱行、精進行、禅定行、そして、智慧行のことですが、その実践となると、難しいことです。 そこで、大いなる存在に祈って、布施行を実践できるように、閼伽(水)をお供えして、ご加護を祈ります。 持戒行も、ふくよかな香…