プラスのイメージを持て

 瞑想に入るときの一番、大切な心構えは、反建設的な感情を絶対に持ち込んではならない、と指導されます。

 反建設的な感情とは、悲観的な考えや、消極的な考え方、敗北的な考え方、また、ひとに対する憎しみ、怒り、批判などから生ずる感情です。

 これらは、瞑想者にマイナスの働きをもたらすので、「マイナスの感情」と呼んでいます。

 瞑想中に思ったこと、考えたことは、潜在意識、深層意識という意識にのぼらない無意識の意識に強い影響をあたえ、知らず知らずに実現形成力をもたらします。

 無意識層にある心は、現実にたいして強い形成力を持っている。この心がすべてを選択し、現実をかたちづくってゆくのである。この心が決意したことは、どんなに曲がりくねった道をたどってでも(ということは、どんな困難でも)かならず実現する。

 すくなくとも、実現するためには、あらゆる努力を(無意識のうちに)する。それはじつにおどろくべき現実形成力を持つ。

 そこで、この心が反建設的な考えを持つと、反建設的な人生がかたちづくられてゆく。

 だから、自分の人生を不幸なものにしたいと思ったら、不幸な考えを瞑想に持ち込めばよい。

 ひねくれた、底意地の悪い人間になろうと思ったら、瞑想中に、意地の悪い目でひとのアラをさがし、ブツブツ、心のなかでつぶやいていれば、三カ月もたったら、だれにも負けない、ひねくれた底意地の悪い人間になれるだろう。

 ぐちっぽく、いつも失敗ばかりして泣きごとばかりいっているいやなヤツになりたかったら、瞑想中そうしておればよいのである。

 だが—、瞑想のすばらしいことは、その逆もまた真なりということである。その反対にもはたらくのである。両刃の剣だ。だからこの力を利用すれば、自分の浴するどんな人間にも変身できるのだ。

・・・中略・・・

 ことばには、つねにイメージがつきまとうのである。

 いや、ことばとイメージは一体なのだ。

 「楽しい」というとき、楽しい感情、その楽しい感情をもたらしたときの状況、風景などが、心のうちを(意識的・無意識的に)よぎる。おなじように「苦しい」とつぶやくとき、苦しい状況、風景などが心に浮かぶ。それがひどいときには、生理的感覚までよみがえる。

 だから、心に思うことは、かならずプラスのことばで綴るのである。

『脳と心の革命瞑想』より

 瞑想中は、いつも、幸福感、充実感にあふれて、さいごを「じつに楽しい。とても愉快だ。とてもしあわせだ」という言葉で結びます。瞑想で潜在意識が働き出すので、人々を幸せにするできるだけ高い生活理念、目標、誓願を持って、自分の成功と幸福のイメージを灼きつけます。

 御仏の誓願を、我が誓願に持つことこそ、最高の人生の目標だと私は思っています。

 どんなことでも、すべて、プラスのことばで綴って、思念します。顔が微笑み、生き生きとしてきます。潜在意識、深層意識が全能力を総動員して「ひらめき」「直感」「インスピレーション」が湧いて、ベストな方法を考え出すでしょう。

 社会は、あなたの成功と幸福を待っています。