ローソクの火が消える、というサイン

 昨夜、自宅の祭壇で勤行をしていると、向かって左のローソクの火が消えました。他の三つのローソクの火は、煌々と灯っています。

 何かのメッセージでしょうか。

 ただ単に、ローソクの芯が短くなって、溶けだした蝋の中に芯がうずもれて消えたただけの現象だと片付けることもできるでしょう。

 しかし、直感、インスピレーションを重視される方は、こういうサインをのがさないのかもしれません。

 梅花心易という占術があります。邵康節(しょうこうせつ)という人が編み出した易占い法です。

 あるとき、邵康節は、梅の花を見ていたときに、その梅の枝に二羽の雀が争って二羽とも地面に落ちるのを見て、「おや!?」と思って占います。明晩、近所の娘がこの家の庭に梅の枝を折りに来た時に、庭の作業をする下男が知らずに大声を怒鳴って、その声に驚いて娘が木から落ちて、股を傷つけることがおきるだろう、と占断し、実際、そのとおりの結果になったというのです。梅花心易という名前は、そのエピソードが由来になっているようです。

 私は、その占術を使いこなす知識は全くありませんが、何事も先を見通すためには、我欲を離れて、客観的に冷静になって、直感、インスピレーションを働かせて、情報、教養から推理していくことは、とても大切だろうと思います。

 さて、昨夜の勤行中のローソクの火が消えた件ですが・・・。

 う~ん、これは、・・・。

 灯明は、灯りを照らして行くべき道を指し示す智慧行を表す、とされていますから、

 「おまえのやっていることは、智慧がないぞ!」

というお叱りでしょうか。

 胸に手を当てると、思い当たることがたくさん、ありすぎて、何から気をつけたらいいのか、わかりません。

 しかし、神仏に対して、謙虚に反省して、未然に災難を防いでいきたいと考えております。