先ほど、自宅近くの川沿いを散歩してきました。以前は、20～30分ぐらいのジョギングを日課にしていたときもありますが、長期の旅行や何か立て込んだ事情があると、それをきっかけについつい休んで、また、思い出したように、始めるという感じで、日課として継続しているわけではありません。
今日も、実はジョギングのつもりが、途中から散歩に切り替えてしまいました。それでもいいと私は思っています。これが、なにかマラソン大会に出場するためでしたら、そんないいかげんなことではいけないのかもしれませんが、目的が違うので構わないと思っています。
では、その目的とは何かというと呼吸法です。
ひたすら歩きながら、または、ジョギングしながら、呼吸に集中していきます。
海外で、合気道のある流派で行っていた呼吸法の稽古をヒントにしています。私がその呼吸法の稽古に通っていたころ、師範は８０代でした。体格のいい外人たちの門弟も寄せつかない、その８０代の師範の「合気」に惚れ込んでしまいました。歳をとっていくと、体力は落ちていくけれども、「合気」だけは、歳をとっても、どんどん強くなっていくんだと、よく話され、実際に稽古でそれを示していました。
私は、東日本大震災のあと、帰国することになり、その後は、門弟たちが撮影しているYouTubeの動画で師範のお元気なお姿を拝見していましたが、３年前に９５歳でご逝去されました。最後まで現役で稽古していたと聞いています。
日本ではありえないことがいいことも悪いことも日常茶飯事に起きていた中で、あの呼吸法のトレーニングに私はどれだけ救われたか、わかりません。
師範には、感謝しかございません。
AIKIDO - Keizen Ono Shihan - YouTube
