縁起をかつごうと思う話です。

 縁起を担ぐことはありますか?

 勝負の世界にいるスポーツ選手には縁起を担ぐ人が多いようです。あの二刀流の大谷選手も縁起担ぎをしているらしいです。

大谷翔平 好調の陰にあった意外な信心深さ…験担ぎこだわり、ハワイの「奇岩パワスポ」も訪問|au Webポータルスポーツニュース

 縁起かつぎと験担ぎは同じ意味で、吉兆の良し悪しをことさらに気にかけ、縁起がよいとされる事を積極的に行うという意味で使いますが、もともと仏教から来た言葉であることは多くの知るところです。

 すべて縁によって起こるというお釈迦さまの教えのことで、すべてのものは縁によって変わり、必ず変化していくという内容です。それは、また、見かたを変えれば、すべてのものは、縁によって仮に、今、存在しているのであって、縁が変われば、違う存在に変ってしまうということでもあります。つまり、それ自体、単独で存在しているのではなく、さまざまな縁(条件)が寄せ集まって、仮に、いま、存在しているという教えです。

 たとえば、ここにコーヒーがあります。今、喫茶店で自分の前に差し出されるまでには、たくさんのご縁、条件が寄せ集まって、今、ここで、いただくことができるようになりました。コーヒー豆を栽培し、収穫して、それを輸入し、購入して、店頭に出され、コーヒーカップも用意され、ありがたいことに支払う代金もあり、というように、数限りないご縁(条件)がそろって、いま、はじめてコーヒーを飲むことができます。しかし、そのコーヒーも私が飲むという縁(条件)で、消えて、自分の栄養かなにかになってしまいます。水、お湯、コーヒー、と何かが存在しているだけで、あるのは、ご縁(条件)だけです。

 お釈迦さまの縁起の教えにふれますと、自分がここに生かされているのは、さまざまなご縁のおかげではないか、と考えさせられます。思わしくないことが起きたとしてもも、それも過去のさまざまなご縁でたまたま、今、起きたことで、縁次第では、それも楽しいことに変えることができるのではないか、そのように私は信じております。

 そこで、私も、大谷選手、その他一流スポーツ選手がやっているように、験担ぎをしたいと思います。

 ただし、私の縁起を担ぐ方法は、

 懺悔と感謝のリストを毎日、書くことで~す!

 ここまで読んでいただき、誠に感謝、申し上げます。