道行く人の安穏を祈る

違う信仰をしている方から、「阿含の星まつり」会場周辺の参道に立って参拝者をお出迎え、お見送りをする人の姿勢について、次のようなメールをいただきました。 〝道に立たれてる方々が沢山見えて、合掌していましたが、通過する車の交通安全を祈願してくだ…

阿含の星まつり

令和6年2月11日(日)、京都市山科区の北花山大峰の阿含宗本山境内地において「阿含の星まつり」が開催されます。 世界平和、家庭安穏を祈る奇蹟の祭典です。 一人一人の安穏、一件一件の家庭安穏が世界を平和に変えます。 不可能を可能にするために、奇蹟を…

栄養の摂り方は心の修行

今週のお題「元気を出す方法」 「不可能を可能にする」ほどの元気を出すには、どうしたら、いいでしょうか。 まず、栄養の摂り方から考えていきます。食べた物がよく消化され、脳を含む身体の栄養となるように、反対に、偏った食べ方で脳の栄養失調にならな…

不可能を可能と思う

前回の八正道についての自分の文章を読むと、頭から無理、できないと言って、やろうとしない心が垣間見えます。 頭から不可能と思えば、可能なことも不可能になってしまうでしょう。 私にとって、八正道は、仏教徒として、できるか、できないかの問題ではな…

八正道

ブッダとなられたゴータマは、鹿野園において五人の修行僧たちに成覚後、はじめて説法されました。「四聖諦」という四つの聖なる真理とともに「八正道」が説かれました。初転法輪(しょてんぽうりん)といわれる出来事です。 『実に「苦しみ」という聖なる真…

八聖道の構造

馬場紀寿著「初期仏教 ー ブッダの思想をたどる」(岩波新書)を読んでいます。 タイトルに「ブッダの思想をたどる」とありますので、ブッダはどういう修行法をお説きになられたのかという問いかけは、筋違いかな、と思いました。 しかし、「八聖道の構造」…

ブッダという男と初期仏教

小雪が舞う中、京都の寺町通りにある仏教書専門店に寄りました。 店内に入ると、清水敏史著『ブッダという男 ― 初期仏典を読み解く』(ちくま新書)と、馬場紀寿著『初期仏教 ― ブッダの思想をたどる』(岩波新書)が並んで平積みされていました。なかなか粋…

風難

テレビドラマ『正直不動産』の第1話のラストシーンにこんなセリフのやりとりがあります。 和菓子職人の石田役(山崎努) 「そういえば、儲からないのに、なんで五十年も菓子、つくってるのか聞いたな。」 永瀬財地役(山下智久) 「・・・はい。」 石田 「大…

賢劫の千仏

「阿含の星まつり」会場に参道から結界へ抜けるトンネルがあります。参道から向かうトンネルの入口を『現在賢劫門(げんざいけんごうもん)』、結界へ抜ける出口を『未来星宿門(みらいせいしゅくもん)』と阿含宗開祖は名づけられました。 その名前の由来に…

心をひとつにする

以前、「阿含の星まつり」に参拝された菅沼晃元東洋大学学長は、次のように語りました。 「奇蹟とは特別なことが起きることではない。人間は一人では何もできない。だから心を一つにすることが大きな意味を持つ。人間の最も純粋な行為である祈りにより、個と…

未来の希望を照らす

毎年、2月11日前後の日曜日に、京都北花山大峰の阿含宗本山境内地で「阿含の星まつり」が執り行われています。 今年は、2月11日(日)に行われます。 「星まつり」とは、人間の運命をつかさどる二つの「星」を供養して、悪い運命の流れを好転させ、良い運命…

大晦日

今日は、2023年の最後の夜です。 阿含宗総本山の凖胝尊の鐘楼堂で、除夜の鐘を打ち、凖胝尊の音色で百八煩悩を除去して、清浄な新春を迎えたいと思います。 皆さまの除災招福を祈ります。

施す勇気

〝仏法にかなった方法で財利を得たならば、悪業の報いを負わなく、心は安穏になり、心に喜びが生じ、自他ともに利益を得る。このように在家の仏教徒は施しによって福を増すことが多い。〟 《如法に財利を得、負はずして安穏を得、施与して歓喜を得、二俱に皆…

神仏への約束を立てる

ライザップの瀬戸社長は、初詣を毎年、同じ神社に欠かさずお参りして、神頼みはせず、こういう未来をつくりたいから、今年はこういう行動をしますので、神さま、私が嘘つきになるかどうか見ていてくださいと、神さまに誓うのだそうです。 神様と約束した行動…

小楽と大楽

自分が存在することによって自分の周囲の人が少しでもよくなるように、少しでも幸福になるように、と思う心が、慈心とされています。 夫は、夫として自分の存在が少しでも妻の幸福になるように、妻は妻として自分の存在が夫の幸福に役立つように、親は子の幸…

ローソクの火が消える、というサイン

昨夜、自宅の祭壇で勤行をしていると、向かって左のローソクの火が消えました。他の三つのローソクの火は、煌々と灯っています。 何かのメッセージでしょうか。 ただ単に、ローソクの芯が短くなって、溶けだした蝋の中に芯がうずもれて消えたただけの現象だ…

暑くはない、とつぶやく

今シーズン、最も寒い日でした。急に冷え込みましたので、とても寒く感じます。 こういうとき、ついつい「寒い、寒い」とつぶやきがちです。そのつぶやきを心中で「暑くはない」と言い換えて、少しでも寒さ、冷たさをしのぐようにできないか、と思いました。…

サインをのがさない

今朝、5時前に、ふと目が覚めましたが、睡眠時間をもっと取らなければいけない、という観念に囚われ、二度寝し、こうしてブログを投稿しています。特に日常生活に支障をきたしているわけではありませんが、どこか後ろめたい気持ちがあります。 朝5時に起き…

S・ニルヴァーナを目指すカリキュラム

仏陀釈尊の成仏法・七科三十七道品に基いた、セミ(凖)・ニルヴァーナのカリキュラムがあります。ニルヴァーナに到達する前段階の状態で、人間の持つ理想的な心身を獲得していくものです。 【ステップ1】リカバリーの基礎訓練 「努力できない人がいる。本…

護摩ー深層意識を開発する引きがね

経済学者の成田悠輔さんが『大切にしている10のこと』の中で、「ボーッと火を眺めて頭と心のスイッチを切る」ということを打ち明けています。 週刊文春は嫌いでも、月刊文藝春秋は嫌いにならないでください pic.twitter.com/vyoejT8CcV — 成田 悠輔 (@nari…

心の響き

空虚なコトバでなく、ほんとうに心の底から通い合う言葉で表現するにはどうすれば得られるのか、私は求めていきます。 それは、きっと全身全霊で振動し発せられた言葉で、人々の良心に共鳴するようなものではないだろうか、と考えます。言い換えるなら、神仏…

声と心

『文藝春秋』2024年1月号の特集記事「私が大切にしている10のこと」を読んで、興味を引いたところがあります。 山根基世アナウンサーの言葉です。 ナレーションは全身でする アナウンサーは体が資本です。ナレーション、朗読は全身運動です。 「映像…

❝私が大切にしている10のこと❞

『文藝春秋』に、「私が大切にしている10のこと」という特集記事が掲載されていました。長く活躍を続ける人は、密かに心がけていることがあるはずだ、という編集企画で、各界第一線で活躍されている18人の打ち明け話を紹介しています。 文藝春秋2024年1…

抱身(ほうしん)

座って観想ばかりするのではなく、心の働きを強くしながら体も動かす訓練があります。 前回は、観想で、ボールを放り投げるという意念のトレーニングを紹介しました。 今回は、抱身(ほうしん)です。三円式ともいいます。 自然体に立ち、足、腕、掌で三つの…

抛球(ほうきゅう)

抛球(ほうきゅう)という意念(こころ)の使い方の訓練があります。体を動かし、全身の気や血の流れを盛んにします。そして、心を集中させ、心のはたらきを強くします。 抛球は、文字通り、ボールを抛り投げることですが、実際に抛り投げるのではなく、観想…

〝五度の角度で、およそ五センチメートル〟

ジョイフル瞑想法は、脳の中にモルヒネに似た物質を分泌させ、喜びに満ちた至福の境地に入って、より高度な満足感(理想)を求めて進む修行です。 一流のアスリートたちが、厳しく辛いトレーニングを重ねられるのは、自己刺激によって知らず知らずにモルヒネ…

欲界定

マツジマ・ニカーヤ(中阿含経)に、ゴータマ・ブッダ自身によって語られた瞑想体験の記述があります。 わたし(釈尊)は、つねに努力精進し、その想いは確立してすこしもみだれず、体は安楽で動揺せず、心は禅定に入って静かである。そのわたしがあるとき、…

ジョイフル瞑想

眉間のアジナーチャクラに集中していく瞑想をします。 無念無想でご真言をお唱えします。 「意念」によって、アジナ―チャクラの脳下垂体前葉を刺激して、脳内ホルモンの エンドルフィンを分泌させようというものです。 理念、理想、ユメという内なる衝動を駆…

挑戦する精神

人生は、挑戦です。挑戦する精神を忘れたならば、その人はもうおしまいです。私も今まで挑戦しつづけてきた。因縁解脱と仏教というものに対して挑戦しつづけてきた。その間、随分、苦しい思い、辛い思いもしたけれども、そういう思いをすると同時に、なお一…

自得

大東流合気武術の佐川幸義師範の語録を記した『透明な力』(木村達雄著)を読みました。 自得について 人に言われたからと、そのまま大きな影響を受けるようでは駄目だ。自分の考えというものをもっていなければいけない。自分の頭で良し悪しを判断しなければ…